医用画像表示用CRTモニターの基礎

CRTモニターは近年コンピュータ技術の進歩とともに表示密度の増加, フリッカーの低減, 多様な表示フォーマットヘの対応(マルチスキャン)などの改良がなされてきた. また用途も文字図形表示以外にカラー画像, 動画, 医用画像表示など多様化し更なる技術の改良が求められている. 本稿は特に医療分野で画像診断用として使用される高精細モノクロームおよびカラーCRTモニターの動作原理, 特性ならびに管理方法について以下の構成で解説する. CRTの基本構造と動作 CRTモニターの基本動作 CRTモニターの表示特性 CRTモニターの管理方法 1. CRTの基本構造と動作 CRTの基本要素は電子放出源, 集束,...

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Veröffentlicht in:医用画像情報学会雑誌 2002-01, Vol.19 (1), p.28-36
Hauptverfasser: 藤岡清登, 西嘉一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:CRTモニターは近年コンピュータ技術の進歩とともに表示密度の増加, フリッカーの低減, 多様な表示フォーマットヘの対応(マルチスキャン)などの改良がなされてきた. また用途も文字図形表示以外にカラー画像, 動画, 医用画像表示など多様化し更なる技術の改良が求められている. 本稿は特に医療分野で画像診断用として使用される高精細モノクロームおよびカラーCRTモニターの動作原理, 特性ならびに管理方法について以下の構成で解説する. CRTの基本構造と動作 CRTモニターの基本動作 CRTモニターの表示特性 CRTモニターの管理方法 1. CRTの基本構造と動作 CRTの基本要素は電子放出源, 集束, 加速, 偏向, 蛍光面, および色選別用マスク(カラー管)である. Fig. 1にモノクローム管の基本的な構造図を示す. 1. 1 カラー化の方式 カラー管は独立した三個の電子放出源と, 色選別の多孔マスクおよび3色蛍光面より成る. 現在実用化されているものにはこのマスクの形状によりシャドウマスク(SM)管(Fig. 2)とアパーチャーグリル(AG)管がある
ISSN:0910-1543