断層映像法の基礎 第35回 ヘリカルコーンビーム再構成

「はじめに」第34回では, 2次元ファンビームを回転させながら被写体を体軸方向に移動して連続的に測定するスパイラルスキャンについて解説した. 今回は, 3次元コーンビームを回転させながら被写体をスライドさせて連続的に計測するヘリカルコーンビーム再構成について解説する. [1. 3次元コーンビームの計測と再構成 2. ヘリカルコーンビームの投影 3. ヘリカルコーンビームの再構成] 1. 3次元コーンビームの計測と再構成 3次元コーンビームについては第30回で解説しているが, ヘリカルコーンビーム再構成では3次元コーンビームを使用するので, その計測と再構成について簡単に触れる. 3次元コーンビ...

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Veröffentlicht in:断層映像研究会雑誌 2011, Vol.38 (3), p.43-50
Hauptverfasser: 篠原広行, 桑山潤, 小川亙, 軽部修平, 藤堂幸宏, 橋本雄幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」第34回では, 2次元ファンビームを回転させながら被写体を体軸方向に移動して連続的に測定するスパイラルスキャンについて解説した. 今回は, 3次元コーンビームを回転させながら被写体をスライドさせて連続的に計測するヘリカルコーンビーム再構成について解説する. [1. 3次元コーンビームの計測と再構成 2. ヘリカルコーンビームの投影 3. ヘリカルコーンビームの再構成] 1. 3次元コーンビームの計測と再構成 3次元コーンビームについては第30回で解説しているが, ヘリカルコーンビーム再構成では3次元コーンビームを使用するので, その計測と再構成について簡単に触れる. 3次元コーンビームに対する投影は, 図1に示すように線源から円錐状に放出されたX線を2次元の平面検出器で検出し, 被写体の周りを1周し収集する. xy平面では, 投影データはファンビームと等価になるので, 解析的に完全な再構成が可能である.
ISSN:0914-8663