3. 日本IHE協会公式Webサイトの情報発信とその利用方法
「抄録」現在, 医療に情報システムが利用されるようになり, すでに導入経験のある施設では医療情報システムは今や欠かせない存在となっているところも多いと思われる. しかし, 医療情報システム導入には多大な投資が必要となり費用対効果を考慮した結果, 導入を断念している施設が多いことも事実であろう. また, 医療情報システムは各職種や機能別に様々なベンダのシステムが存在し, 様々なベンダのシステムをネットワークで接続し情報共有することでさらに利便性や医療の質が向上することは想像が容易である. しかし実際のベンダ間ネットワーク構築には技術的問題や利害関係により実現することが困難な場合も多く, 筆者も少...
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Veröffentlicht in: | 断層映像研究会雑誌 2007, Vol.34 (3), p.155-161 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「抄録」現在, 医療に情報システムが利用されるようになり, すでに導入経験のある施設では医療情報システムは今や欠かせない存在となっているところも多いと思われる. しかし, 医療情報システム導入には多大な投資が必要となり費用対効果を考慮した結果, 導入を断念している施設が多いことも事実であろう. また, 医療情報システムは各職種や機能別に様々なベンダのシステムが存在し, 様々なベンダのシステムをネットワークで接続し情報共有することでさらに利便性や医療の質が向上することは想像が容易である. しかし実際のベンダ間ネットワーク構築には技術的問題や利害関係により実現することが困難な場合も多く, 筆者も少なからずそのような経験をしている. これらの問題を解決するために日本IHE協会では日本版IHEであるIHE-J(Integrating The Healthcare Enterprise-Japan)により「標準的なワークフロー」と「標準規格を用いたシステム構築の仕組み」を提案する活動を行っている. あらかじめ用意されている標準的ワークフローを利用することで様々なベンダとの打ち合わせやカスタマイズを省略することが可能となり, その際に発生する人件費を削減できる可能性がある. また, 標準規格を用いることでマルチベンダによるシステム構築の際にベンダ間の接続を容易に行うことが期待できる. しかし, 低コストで高い利便性を実現するためにはこの“標準的なワークフロー”と“標準規格を用いたシステム構築の仕組み”が普及することが大変重要となる. 多数の施設でこのワークフローとシステム構築の仕組みが採用されて初めてその効果が発揮される. 日本IHE協会ではその普及活動の一環として公式Webサイトを開設している. また, 本Webサイトは普及活動としての役割だけでなく“情報公開”“利用者からの意見抽出”なども目的としている. 今回は本Webサイトのコンテンツとその利用方法について紹介する. |
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ISSN: | 0914-8663 |