7. MRIにより診断された異常血管に伴う水腎症の2例

水腎症の原因の一つとして異常血管の存在が知られている. 今回, MRIにて水腎症の原因が特定できた症例を2例経験した. 症例1は25歳女性, 造影MRAにて腎動脈が4本みられた. このうち右腎下極に向かう動脈が2本認められ, IVCの背側を走行し, これらが右尿管を挟み込み, 水腎症を来たしたと考えられた. 症例2は21歳男性, 左側外腸骨動脈から腎へ向かう異常血管があり, これが左側尿管周囲を走行し, 尿管を圧迫し水腎症を来たしたと考えられた. 水腎症の症例で, 原因が明らかでない場合は, 異常血管による圧排が原因の一つと考えられ, これに対する非侵襲的な検査方法として, 造影MRAを含めた...

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Veröffentlicht in:断層映像研究会雑誌 2006, Vol.33 (1), p.17-17
Hauptverfasser: 高田晃一, 竹下浩二, 神武 裕, 山内偵祐, 大場 洋, 鈴木 滋, 竹下 徹, 工富公子, 古井 滋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:水腎症の原因の一つとして異常血管の存在が知られている. 今回, MRIにて水腎症の原因が特定できた症例を2例経験した. 症例1は25歳女性, 造影MRAにて腎動脈が4本みられた. このうち右腎下極に向かう動脈が2本認められ, IVCの背側を走行し, これらが右尿管を挟み込み, 水腎症を来たしたと考えられた. 症例2は21歳男性, 左側外腸骨動脈から腎へ向かう異常血管があり, これが左側尿管周囲を走行し, 尿管を圧迫し水腎症を来たしたと考えられた. 水腎症の症例で, 原因が明らかでない場合は, 異常血管による圧排が原因の一つと考えられ, これに対する非侵襲的な検査方法として, 造影MRAを含めたMRI検査が有用と考えられた.
ISSN:0914-8663