72.小児原発性肺高血圧症における呼吸機能検査の有用性
【背景】原発性肺高血圧(PPH)は進行性予後不良の稀な疾患であるが, その診断には右心カテーテル検査などの侵襲的検査が必須である. 呼吸機能検査は比較的侵襲が少なく, 成人患者では肺拡散能の低下と軽度拘束性障害を示すことが報告されている. 【目的】小児PPH患者における呼吸機能を検査し, 肺高血圧症の病態を反映するかを検討する. 【方法】PPHと診断された18歳以下の小児患者22例を対象に, 診断時もしくは心臓カテーテル検査での入院時の呼吸機能を評価した. 同時期に施行した心臓カテーテル検査, 6分間歩行テスト, NYHA classとの相関を検討した. 【結果】年齢は8-18歳(中央値12歳...
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Veröffentlicht in: | 日本小児呼吸器疾患学会雑誌 2004, Vol.15 (1), p.74-74 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【背景】原発性肺高血圧(PPH)は進行性予後不良の稀な疾患であるが, その診断には右心カテーテル検査などの侵襲的検査が必須である. 呼吸機能検査は比較的侵襲が少なく, 成人患者では肺拡散能の低下と軽度拘束性障害を示すことが報告されている. 【目的】小児PPH患者における呼吸機能を検査し, 肺高血圧症の病態を反映するかを検討する. 【方法】PPHと診断された18歳以下の小児患者22例を対象に, 診断時もしくは心臓カテーテル検査での入院時の呼吸機能を評価した. 同時期に施行した心臓カテーテル検査, 6分間歩行テスト, NYHA classとの相関を検討した. 【結果】年齢は8-18歳(中央値12歳), 男女比10:12, NYHA class(2.4±O.9), 平均肺動脈圧(72.4±17.0mmHg), 心係数(3.2±O.8L/min/m2), 肺血管抵抗(22.5±9.2Um2), 6分間歩行距離(409±109.0m)であった. %肺活量は91.6±10.0%とほぼ正常範囲であったが, 重症度の指標であるNYHAclassと負の相関(p |
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ISSN: | 0918-3876 |