高齢者における運転回避及び運転中止の意図に影響する要因

「序論」先進国では, 人口全体の加齢のために, 高齢者の運転免許保有者数が増加し, それとともに高齢運転者が関与する死亡事故数が今後も増加することが予想されている(Charlton, Oxley, Scully, et al., 2006; Lyman, Ferguson, Braver, & Williams, 2002). 日本でも同様に, 現在の65歳以上の運転免許保有者数は10年前に比べて1.75倍に増加している(警察庁交通局, 2004, 2014). 原動機付自転車以上の車両の運転者が関与する死亡事故件数については, 全年齢の運転者に占める65歳以上の運転者の割合が10年前...

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Veröffentlicht in:交通心理学研究 2015, Vol.31(1), pp.1-13
Hauptverfasser: 小菅, 律, 藤田, 悟郎, 岡村, 和子, 吉野, 眞理子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「序論」先進国では, 人口全体の加齢のために, 高齢者の運転免許保有者数が増加し, それとともに高齢運転者が関与する死亡事故数が今後も増加することが予想されている(Charlton, Oxley, Scully, et al., 2006; Lyman, Ferguson, Braver, & Williams, 2002). 日本でも同様に, 現在の65歳以上の運転免許保有者数は10年前に比べて1.75倍に増加している(警察庁交通局, 2004, 2014). 原動機付自転車以上の車両の運転者が関与する死亡事故件数については, 全年齢の運転者に占める65歳以上の運転者の割合が10年前に比べて1.70倍となっている(警察庁交通局, 2004, 2014). 特に, 75歳以上の運転者が関与する死亡事故件数は増加している(警察庁交通局, 2004, 2014). こうした状況の中, 高齢者の交通事故を防止するために, 運転免許更新時に検査等を実施している国もある.
ISSN:0910-9749
2435-0028
DOI:10.34362/jatp.31.1