6歳未満の子どもの車内での過ごし方と保護者の意識: 子どもの着座位置およびチャイルドシートの使用状況について
「はじめに」 わが国の自家用車の世帯普及率は1997年以降, 8割台で推移している(内閣府, 2012). また, 普通自動車運転免許(第一種)の保有者数は2011年に500万人を超え, 男女の比率は男性53%, 女性47%である(警察庁交通局運転免許課, 2011). これらのことから子育て世帯においては, 父母ともに子どもを自家用車に乗せて移動するケースが多いと推測される. 自動車乗車中の子どもの安全を守るためには, 車内の座席に子どもの身体を固定する必要がある. 車内に装備されているシートベルトは, 使用者の肩(鎖骨)や腰(骨盤)を固定する3点方式や, 使用者の腰を固定する2点方式がとら...
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Veröffentlicht in: | 交通心理学研究 2013, Vol.29(1), pp.42-53 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 わが国の自家用車の世帯普及率は1997年以降, 8割台で推移している(内閣府, 2012). また, 普通自動車運転免許(第一種)の保有者数は2011年に500万人を超え, 男女の比率は男性53%, 女性47%である(警察庁交通局運転免許課, 2011). これらのことから子育て世帯においては, 父母ともに子どもを自家用車に乗せて移動するケースが多いと推測される. 自動車乗車中の子どもの安全を守るためには, 車内の座席に子どもの身体を固定する必要がある. 車内に装備されているシートベルトは, 使用者の肩(鎖骨)や腰(骨盤)を固定する3点方式や, 使用者の腰を固定する2点方式がとられている. しかし, 幼児のように背の低い子どもがシートベルトを使用すると, 肩ではなく首に, 腰ではなく腹部にベルトがかかり, 事故発生時に首や腹部に大きな損傷を受ける可能性がある. そこで, シートベルトを適切に使用できない子どもの身体を固定するために開発されたのが, いわゆるチャイルドシートである. |
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ISSN: | 0910-9749 2435-0028 |
DOI: | 10.34362/jatp.29.42 |