ハンドル形電動車いすの操作練習が高齢者の技能習得に及ぼす効果

「はじめに」ハンドル形電動車いすはスクーターに似た形状をしている, 三輪あるいは四輪の乗り物である. この機器は介護保険制度において電動車いすに区分される. また, 道路交通法においてその利用者は歩行者に区分されている. ハンドル形電動車いすの前進時の時速は最高6km/h, 後進時は最高3km/h, 登板可能な傾斜角度は10度まで, 乗り越え可能な段差は9cmまで, 溝は12cmまでである. 車体の大きさはJIS規格により全長120cmまで, 全幅70cmまで, 全高109cmまで, 回転半径110~160cm程度と定められている. 電動車いす安全普及協会(2012)によると, ハンドル形電動...

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Veröffentlicht in:交通心理学研究 2012, Vol.28(1), pp.22-34
Hauptverfasser: 西館, 有沙, 徳田, 克己
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」ハンドル形電動車いすはスクーターに似た形状をしている, 三輪あるいは四輪の乗り物である. この機器は介護保険制度において電動車いすに区分される. また, 道路交通法においてその利用者は歩行者に区分されている. ハンドル形電動車いすの前進時の時速は最高6km/h, 後進時は最高3km/h, 登板可能な傾斜角度は10度まで, 乗り越え可能な段差は9cmまで, 溝は12cmまでである. 車体の大きさはJIS規格により全長120cmまで, 全幅70cmまで, 全高109cmまで, 回転半径110~160cm程度と定められている. 電動車いす安全普及協会(2012)によると, ハンドル形電動車いすの累計出荷台数は2011年において44万台を越えている. 矢口・西館・安心院・水野・徳田(2009)がハンドル形電動車いす利用者を対象に行った調査において回答者の9割近くが70歳以上であったことから, 高齢者を中心に普及が進んでいる機器であると言える.
ISSN:0910-9749
2435-0028
DOI:10.34362/jatp.28.22