1 抗アミロイド療法の現状と未来
「はじめに」Alzheimer病(Alzheimer disease: AD)は認知症をきたす最も頻度の高い疾患である. ADの病理学的特徴としては, アミロイドβ蛋白(amyloid β-protein: Aβ)から成る老人斑, 微小管関連蛋白質であるタウ蛋白が異常リン酸化され凝集した神経原線維変化, そして神経細胞脱落があげられる. アミロイド前駆蛋白質からβ-およびγ-セクレターゼにより切り出されたAβが異常凝集し, 神経細胞を傷害する過程がADの病態生理において重要な役割を果たすと考えられている(アミロイド仮説). また, Aβが凝集していく過程で, 脳内に沈着するAβ線維が神経毒性に...
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Veröffentlicht in: | 神経治療学 2024-09, Vol.41 (3), p.219-222 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」Alzheimer病(Alzheimer disease: AD)は認知症をきたす最も頻度の高い疾患である. ADの病理学的特徴としては, アミロイドβ蛋白(amyloid β-protein: Aβ)から成る老人斑, 微小管関連蛋白質であるタウ蛋白が異常リン酸化され凝集した神経原線維変化, そして神経細胞脱落があげられる. アミロイド前駆蛋白質からβ-およびγ-セクレターゼにより切り出されたAβが異常凝集し, 神経細胞を傷害する過程がADの病態生理において重要な役割を果たすと考えられている(アミロイド仮説). また, Aβが凝集していく過程で, 脳内に沈着するAβ線維が神経毒性につながると考えられていたが, 早期・中間凝集体である可溶性オリゴマーやプロトフィブリルはより毒性の強い凝集体として重要視されている. |
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ISSN: | 0916-8443 |