認知症疾患修飾薬に関する意識と実態に関するアンケート調査

「第1章 はじめに」 「1-1 調査の背景, 経緯」 アルツハイマー病は, コリンエステラーゼ阻害薬, NMDA受容体拮抗薬などの治療薬が開発されてきたものの, 未だ満足できる十分な治療法がないunmet medical needsの高い疾患であり, 根本的な治療法開発が待ち望まれている. 日本神経治療学会医療ニーズ調査運営委員会によって実施された, 第2回神経疾患に関する医療ニーズ調査においても, 新規治療法の開発が急務な疾患・症候の1位はアルツハイマー病であった. そのような中, 2022年6月にaducanumabがアメリカ食品医薬品局(U.S. Food and Drug Admini...

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Veröffentlicht in:神経治療学 2023, Vol.40(5), pp.747-756
Hauptverfasser: 日本神経治療学会ガイドライン統括委員会認知症対応ワーキングチーム, 中村治雅, 冨本秀和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「第1章 はじめに」 「1-1 調査の背景, 経緯」 アルツハイマー病は, コリンエステラーゼ阻害薬, NMDA受容体拮抗薬などの治療薬が開発されてきたものの, 未だ満足できる十分な治療法がないunmet medical needsの高い疾患であり, 根本的な治療法開発が待ち望まれている. 日本神経治療学会医療ニーズ調査運営委員会によって実施された, 第2回神経疾患に関する医療ニーズ調査においても, 新規治療法の開発が急務な疾患・症候の1位はアルツハイマー病であった. そのような中, 2022年6月にaducanumabがアメリカ食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration: FDA)でAccelerated Approval, さらに2023年1月にlecanemabでAccelerated Approvalに続き, 同年7月に正式承認された. わが国においても, 同年8月21日に厚生労働省専門医部会において, 「アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症の進行抑制」の効能・効果で, 製造販売承認された.
ISSN:0916-8443
2189-7824
DOI:10.15082/jsnt.40.5_747