頭蓋内動脈狭窄症に対する抗血小板療法:CSPS.com試験のサブグループ解析

「はじめに」 頭蓋内動脈狭窄症(intracranial arterial stenosis: ICAS)は白人よりアジア人に多く, ICAS患者は脳卒中の発症や再発のリスクが高いことが知られている. 症候性ICAS患者における早期の脳卒中再発予防には厳重な危険因子の管理とともにaspirinとclopidogrelの併用療法が推奨されているが, 長期の併用療法は再発予防効果が期待しにくく, 重大な出血のリスクが問題となる. 我々は高リスクの非心原性虚血性脳卒中患者においてcilostazolの併用療法をaspirinまたはclopidogrelの単剤療法と比較するCSPS.com試験を行い,...

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Veröffentlicht in:神経治療学 2022, Vol.39(3), pp.351-355
1. Verfasser: 内山, 真一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 頭蓋内動脈狭窄症(intracranial arterial stenosis: ICAS)は白人よりアジア人に多く, ICAS患者は脳卒中の発症や再発のリスクが高いことが知られている. 症候性ICAS患者における早期の脳卒中再発予防には厳重な危険因子の管理とともにaspirinとclopidogrelの併用療法が推奨されているが, 長期の併用療法は再発予防効果が期待しにくく, 重大な出血のリスクが問題となる. 我々は高リスクの非心原性虚血性脳卒中患者においてcilostazolの併用療法をaspirinまたはclopidogrelの単剤療法と比較するCSPS.com試験を行い, cilostazol併用療法は出血リスクを増大させることなく長期の脳卒中再発予防効果に優れていることを報告したが, 本研究はCSPS.com試験におけるICASのサブグループ解析である. 「I. 対象と方法」 CSPS.com試験は, 全国の292施設が参加した非盲検無作為化比較試験であった.
ISSN:0916-8443
2189-7824
DOI:10.15082/jsnt.39.3_351