脳血管障害におけるオリゴデンドロサイト前駆細胞の役割

「はじめに」 2001年に開催された米国National Institutes of Health(NIH)のStroke Progress Review Groupで"誕生"したNeurovascular Unitという概念は, 異なる細胞種同士の相互作用が脳機能の維持に必要であり, 脳卒中などの脳疾患においては神経細胞を保護するだけでは正常な脳機能を保てないということを我々に教えてくれた. 特に, 神経細胞・脳血管内皮細胞・アストロサイト・ペリサイト・オリゴデンドロサイトはNeurovascular Unitの主要かつ重要な構成単位として, それら細胞種間の相互作用のメ...

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Veröffentlicht in:神経治療学 2022, Vol.39(3), pp.247-250
Hauptverfasser: 石川, 英洋, 荒井, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 2001年に開催された米国National Institutes of Health(NIH)のStroke Progress Review Groupで"誕生"したNeurovascular Unitという概念は, 異なる細胞種同士の相互作用が脳機能の維持に必要であり, 脳卒中などの脳疾患においては神経細胞を保護するだけでは正常な脳機能を保てないということを我々に教えてくれた. 特に, 神経細胞・脳血管内皮細胞・アストロサイト・ペリサイト・オリゴデンドロサイトはNeurovascular Unitの主要かつ重要な構成単位として, それら細胞種間の相互作用のメカニズムについて精力的な研究が行われてきた. しかし, 脳にはそれら以外にも細胞種があることが知られている. 未成熟な細胞種も, その絶対数は多くはないものの, 成体脳には存在しており, 脳細胞の維持・修復に重要な働きをしていることが明らかとなってきている.
ISSN:0916-8443
2189-7824
DOI:10.15082/jsnt.39.3_247