脊髄小脳変性症患者に対する短期集中リハビリテーション前後のバランス機能の変化―Mini–Balance Evaluation Systems Testの有用性の検討

<目的>脊髄小脳変性症患者に対する短期集中リハビリテーション(集中リハビリテーション)において,Mini–Balance Evaluation Systems Test(Mini–BESTest)を用いてバランス機能の変化を捉えられるか検討した.<方法>対象は,4週間の集中リハビリテーションに参加した脊髄小脳変性症患者14名である.プログラム初日と最終日にScale for the Assessment and Rating of Ataxia(SARA),Mini–BESTestによる評価を行った.SARAとMini–BESTestの総得点,およびMini–BESTestの下位項目について,...

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Veröffentlicht in:神経治療学 2022, Vol.39(2), pp.94-97
Hauptverfasser: 山中, 雄翔, 米津, 亮, 久郷, 真人, 澤野, 翔一朗, 宮垣, 茉梨奈, 田村, 亮太, 山川, 勇, 今井, 晋二, 漆谷, 真
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:<目的>脊髄小脳変性症患者に対する短期集中リハビリテーション(集中リハビリテーション)において,Mini–Balance Evaluation Systems Test(Mini–BESTest)を用いてバランス機能の変化を捉えられるか検討した.<方法>対象は,4週間の集中リハビリテーションに参加した脊髄小脳変性症患者14名である.プログラム初日と最終日にScale for the Assessment and Rating of Ataxia(SARA),Mini–BESTestによる評価を行った.SARAとMini–BESTestの総得点,およびMini–BESTestの下位項目について,Wilcoxonの符号付き順位検定を用いて検討した.<結果>介入前後でSARAの総得点,Mini–BESTestの総得点が有意に変化した.さらに,Mini–BESTestの3つの下位項目において点数が有意に変化した.<結論>本研究より,Mini–BESTestにより集中リハビリテーションによる脊髄小脳変性症患者のバランス機能の変化を捉えられる可能性が示唆された.
ISSN:0916-8443
2189-7824
DOI:10.15082/jsnt.39.2_94