1 夜間睡眠の延長と睡眠相後退症候群に対するaripiprazoleの有効性の検討

「はじめに」日中の眠気と夜間の睡眠時間の延長は様々な神経疾患で問題となる併存症である. 2013年に改訂されたDSM-5の過眠性障害では, (1)日中の過度の眠気と(2)夜間睡眠の延長が区分された. 日中の過度の眠気については, これまでに睡眠臨床で用いられてきた反復睡眠潜時テスト(multiple sleep latency test : MSLT)で8分以下が基準となる. 平均8分以下で入眠直後のREM睡眠(sleep onset REM period : SOREMP)がなければ特発性過眠症となり, 複数回のREM睡眠があればナルコレプシーとなる. 夜間睡眠の延長もDSM-5で基準が確立...

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Veröffentlicht in:神経治療学 2017-02, Vol.34 (4), p.406-410
Hauptverfasser: 神林崇, 大森佑貴, 今西彩, 高木学, 佐川洋平, 筒井幸, 竹島正浩, 小野太輔, 塩見利明, 清水徹男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」日中の眠気と夜間の睡眠時間の延長は様々な神経疾患で問題となる併存症である. 2013年に改訂されたDSM-5の過眠性障害では, (1)日中の過度の眠気と(2)夜間睡眠の延長が区分された. 日中の過度の眠気については, これまでに睡眠臨床で用いられてきた反復睡眠潜時テスト(multiple sleep latency test : MSLT)で8分以下が基準となる. 平均8分以下で入眠直後のREM睡眠(sleep onset REM period : SOREMP)がなければ特発性過眠症となり, 複数回のREM睡眠があればナルコレプシーとなる. 夜間睡眠の延長もDSM-5で基準が確立された. 過眠性障害では9時間以上であるが, 非定型うつ病の項目では昼寝を合わせて10時間以上との基準もある. 睡眠障害国際分類3版(The International. Classification of Sleep Disorders-3 : ICSD-3)の特発性過眠症では昼寝を合わせて11時間以上となっており, 9-10-11時間で基準値が混在している.
ISSN:0916-8443