Zonisamide による Lewy 小体型認知症の行動・心理症状への効果の検証 - 有効性探索試験

〔要約〕【目的】Lewy 小体型認知症(DLB)患者の行動・心理症状(BPSD)に対する zonisamide (ZNS) の有効性について, 単盲検プラセボ対照試験による探索試験を行った. 【対象】2005年DLB国際ワークショップの診断基準でほぼ確実なDLB. プラセボ群7例 ZNS群6例 【方法】ZNS100mgまたはプラセボ投与開始後2週及び4週目のNPIを主要評価項目として, 投与開始後2週及び4週目のMMSE, NPI-Q及び投与開始後4週目のUPDRSのpart3を副次評価項目として検討した. 【成績】両群の初期値に差はみられなかった. 主要評価項目, 副次評価項目のいずれにおい...

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Veröffentlicht in:神経治療学 2016-07, Vol.33 (4), p.566-571
Hauptverfasser: 鷲見幸彦, 伊藤健吾, 東海林幹夫, 羽生春夫, 尾内康臣, 片山禎夫, 渡辺千種, 鈴木啓介
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔要約〕【目的】Lewy 小体型認知症(DLB)患者の行動・心理症状(BPSD)に対する zonisamide (ZNS) の有効性について, 単盲検プラセボ対照試験による探索試験を行った. 【対象】2005年DLB国際ワークショップの診断基準でほぼ確実なDLB. プラセボ群7例 ZNS群6例 【方法】ZNS100mgまたはプラセボ投与開始後2週及び4週目のNPIを主要評価項目として, 投与開始後2週及び4週目のMMSE, NPI-Q及び投与開始後4週目のUPDRSのpart3を副次評価項目として検討した. 【成績】両群の初期値に差はみられなかった. 主要評価項目, 副次評価項目のいずれにおいても有意差はみられなかったが, NPI総合得点の変化量をみると改善傾向を示していた. 有害事象はZNS群1例で投与4週後幻覚, 食欲不振がみられたのみであった. 【結論】症例数が少なく, 統計学的有意差は得られなかったが, 例数を増やして用量設定試験を試みる必要がある.
ISSN:0916-8443