膵神経内分泌腫瘍の術式選択
膵ランゲルハンス島を起源とする膵神経内分泌腫瘍(膵NEN)は高分化型のNETと低分化型のNECに分類される.また自律的過剰分泌されるインスリンやガストリンなどホルモンによる内分泌症状を伴う機能性腫瘍と,内分泌症状を伴わない非機能性腫瘍とに分類される.またMEN1など遺伝性疾患の部分症として発生する場合には同時性/異時性多発を特徴とする.これらの分類による特徴を理解したうえで適切な術式選択を行う必要がある.膵NENは基本的に悪性腫瘍であり,抗腫瘍薬や放射線治療など新しい治療法が出てきているが,切除可能であれば手術による切除が基本である.また,偶然診断された小さな非機能性膵NETの治療方針について...
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Veröffentlicht in: | 膵臓 2023/12/28, Vol.38(6), pp.399-404 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 膵ランゲルハンス島を起源とする膵神経内分泌腫瘍(膵NEN)は高分化型のNETと低分化型のNECに分類される.また自律的過剰分泌されるインスリンやガストリンなどホルモンによる内分泌症状を伴う機能性腫瘍と,内分泌症状を伴わない非機能性腫瘍とに分類される.またMEN1など遺伝性疾患の部分症として発生する場合には同時性/異時性多発を特徴とする.これらの分類による特徴を理解したうえで適切な術式選択を行う必要がある.膵NENは基本的に悪性腫瘍であり,抗腫瘍薬や放射線治療など新しい治療法が出てきているが,切除可能であれば手術による切除が基本である.また,偶然診断された小さな非機能性膵NETの治療方針について,複数のガイドラインで手術先行ではなく経過観察が示されているが,悪性腫瘍であることを理解して慎重に行う必要がある. |
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ISSN: | 0913-0071 1881-2805 |
DOI: | 10.2958/suizo.38.399 |