膵癌に対するEUS下抗腫瘍治療: RFA,局注療法,放射線マーカーも含めて

EUS下抗腫瘍治療は,①腫瘍焼灼治療と,②腫瘍内局注治療の2つに大別される.このうち腫瘍焼灼治療は,エタノール焼灼,局所焼灼(RFA,PDT,冷凍凝固焼灼など),小線源埋め込みなどの物理化学的方法により腫瘍を破壊する方法である.一方,腫瘍内局注治療は,分子生物学的製剤を腫瘍に注入することで抗腫瘍効果をもたらすものである.これまでに抗癌剤,アデノウイルスベクター,DNAプラスミド,同種混合活性化リンパ球,樹状細胞,核酸医薬などを用いた試みが報告されている.膵癌に対するEUS下抗腫瘍治療は,今後のさらなる検討により有用な治療法となり得る可能性を秘めている....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:膵臓 2023/08/31, Vol.38(4), pp.247-252
Hauptverfasser: 良沢, 昭銘, 水出, 雅文, 谷坂, 優樹, 藤田, 曜
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:EUS下抗腫瘍治療は,①腫瘍焼灼治療と,②腫瘍内局注治療の2つに大別される.このうち腫瘍焼灼治療は,エタノール焼灼,局所焼灼(RFA,PDT,冷凍凝固焼灼など),小線源埋め込みなどの物理化学的方法により腫瘍を破壊する方法である.一方,腫瘍内局注治療は,分子生物学的製剤を腫瘍に注入することで抗腫瘍効果をもたらすものである.これまでに抗癌剤,アデノウイルスベクター,DNAプラスミド,同種混合活性化リンパ球,樹状細胞,核酸医薬などを用いた試みが報告されている.膵癌に対するEUS下抗腫瘍治療は,今後のさらなる検討により有用な治療法となり得る可能性を秘めている.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.38.247