支持緩和療法

膵癌は多くの症例が切除不能で発見され,診断時には多様な症状が出現しうることから,早期からの症状緩和やQOL向上を目指した介入が必要となる.『膵癌診療ガイドライン2022年版』では,膵癌診療における早期からの緩和治療に必要なアプローチに対する臨床課題〔膵癌患者・家族に対する精神・心理的ケアやアドバンス・ケア・プランニング(advance care planning:ACP),コミュニケーション技術研修の有用性〕と,膵癌診療における症状緩和(疼痛管理,末梢神経障害対策,悪液質,血栓症,腹水管理)についての臨床課題(CQ)を設定した.いずれのCQも十分なエビデンスはないものの,膵癌診療において重要な...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:膵臓 2023/04/28, Vol.38(2), pp.138-146
Hauptverfasser: 尾阪, 将人, 上村, 恵一, 田上, 恵太, 辻, 哲也, 森, 雅紀, 横川, 貴志, 親川, 拓也, 光永, 修一, 藤森, 麻衣子, 坂本, はと恵, 清水, 陽一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:膵癌は多くの症例が切除不能で発見され,診断時には多様な症状が出現しうることから,早期からの症状緩和やQOL向上を目指した介入が必要となる.『膵癌診療ガイドライン2022年版』では,膵癌診療における早期からの緩和治療に必要なアプローチに対する臨床課題〔膵癌患者・家族に対する精神・心理的ケアやアドバンス・ケア・プランニング(advance care planning:ACP),コミュニケーション技術研修の有用性〕と,膵癌診療における症状緩和(疼痛管理,末梢神経障害対策,悪液質,血栓症,腹水管理)についての臨床課題(CQ)を設定した.いずれのCQも十分なエビデンスはないものの,膵癌診療において重要な臨床課題と考えられ,系統的なシステマティックレビューを行うことで推奨を示した.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.38.138