診断法

膵癌診療ガイドラインが2022年に改訂された.診断法では,2019年版と比較して,クリニカルクエスチョン(CQ)に挙げられていた3項目を総論で紹介し,プレシジョンメディスンを含む10項目のCQ,1項目のコラムが追加された.総論で述べられていたリスクファクターから糖尿病,慢性膵炎,膵管内乳頭粘液性腫瘍,遺伝性リスクに関する新規の4項目のCQを作成した.また,健診,検診,人間ドックの果たす役割に関するコラムを追加した.一方,膵癌の診断において造影CTの有用性や有害事象はすでに一般的に知られているため,総論で述べることとなった.診断アルゴリズムのなかで,腹部超音波はファーストステップとして行うことと...

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Veröffentlicht in:膵臓 2023/04/28, Vol.38(2), pp.101-106
Hauptverfasser: 北野, 雅之, 花田, 敬士, 松林, 宏行, 菅野, 敦, 鎌田, 研, 祖父尼, 淳, 芹川, 正浩, 高山, 敬子, 井上, 大, 川井, 学
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:膵癌診療ガイドラインが2022年に改訂された.診断法では,2019年版と比較して,クリニカルクエスチョン(CQ)に挙げられていた3項目を総論で紹介し,プレシジョンメディスンを含む10項目のCQ,1項目のコラムが追加された.総論で述べられていたリスクファクターから糖尿病,慢性膵炎,膵管内乳頭粘液性腫瘍,遺伝性リスクに関する新規の4項目のCQを作成した.また,健診,検診,人間ドックの果たす役割に関するコラムを追加した.一方,膵癌の診断において造影CTの有用性や有害事象はすでに一般的に知られているため,総論で述べることとなった.診断アルゴリズムのなかで,腹部超音波はファーストステップとして行うこととし,膵全体の描出に限界があることを明記した.病理診断全体の有用性に関するCQは総論へ移行する一方で,腹部超音波ガイド下穿刺生検および遺伝子異常診断目的の針生検に関する2項目のCQを追加した.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.38.101