疾患概念・診断法

膵癌診療ガイドラインが2019年7月に改訂された.疾患概念・診断法部門では,2016年版と比較して,一部を変更したうえで新設クリニカルクエスチョン(CQ)7項目,1コラムを追加し,合計14項目のCQおよび2つのコラムが作成された.「疾患概念」と,「診断法」の一部のCQは総論のなかで紹介することとなった.一方で,診断ストラテジーをより詳細に述べるために,「診断法」を「存在・確定診断」,「病期・切除可能性診断」に大別したうえで,ぞれぞれの画像検査に関するCQを作成し,特徴・位置付けを明瞭化した.特に,PET検査は,存在・確定診断には行わないことを提案するが,病期・切除可能性診断には行うことを提案す...

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Veröffentlicht in:膵臓 2020/02/28, Vol.35(1), pp.47-51
Hauptverfasser: 北野, 雅之, 糸井, 隆夫, 高山, 敬子, 鎌田, 研, 菅野, 敦, 高岡, 亮, 芹川, 正浩, 川井, 学, 高折, 恭一, 花田, 敬士
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:膵癌診療ガイドラインが2019年7月に改訂された.疾患概念・診断法部門では,2016年版と比較して,一部を変更したうえで新設クリニカルクエスチョン(CQ)7項目,1コラムを追加し,合計14項目のCQおよび2つのコラムが作成された.「疾患概念」と,「診断法」の一部のCQは総論のなかで紹介することとなった.一方で,診断ストラテジーをより詳細に述べるために,「診断法」を「存在・確定診断」,「病期・切除可能性診断」に大別したうえで,ぞれぞれの画像検査に関するCQを作成し,特徴・位置付けを明瞭化した.特に,PET検査は,存在・確定診断には行わないことを提案するが,病期・切除可能性診断には行うことを提案することとなった.病理診断法についても,EUS-FNAおよびERCPに関するCQを追加し,それぞれの使い分けの指針を示すこととした.また,病診連携を生かした膵癌早期診断に関するコラムを記載した.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.35.47