膵癌診療ガイドライン2019改訂のポイント (総論)

「要旨:」膵癌診療ガイドラインが3年ぶりとなる2019年7月に改訂・出版された. 改訂作業はガイドライン作成の指針となる「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に従って行われ, 従来よりも多くの時間と労力が費やされた. 本ガイドラインでは前半部分に新たに総論を設けて, 前版までのガイドライン等を通じて十分なコンセンサスが確立していると考えられる内容についてはそのなかで紹介し, 後半のクリニカルクエスチョン(CQ)では議論の余地が残る重要臨床事項を厳選して記述することとした. 診断, 外科的治療法, 補助療法, 放射線療法, 化学療法, ステント療法, 支持・緩和療法の各領域にわたり...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:膵臓 2020, Vol.35 (1), p.40-46
Hauptverfasser: 奥坂拓志, 中村雅史, 吉田雅博, 北野雅之, 上坂克彦, 伊藤芳紀, 古瀬純司, 花田敬士, 岡崎和一, 膵癌診療ガイドライン改訂委員会
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨:」膵癌診療ガイドラインが3年ぶりとなる2019年7月に改訂・出版された. 改訂作業はガイドライン作成の指針となる「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に従って行われ, 従来よりも多くの時間と労力が費やされた. 本ガイドラインでは前半部分に新たに総論を設けて, 前版までのガイドライン等を通じて十分なコンセンサスが確立していると考えられる内容についてはそのなかで紹介し, 後半のクリニカルクエスチョン(CQ)では議論の余地が残る重要臨床事項を厳選して記述することとした. 診断, 外科的治療法, 補助療法, 放射線療法, 化学療法, ステント療法, 支持・緩和療法の各領域にわたり多くの改訂が行われたが, なかでも切除可能境界(borderline recectable:BR)膵癌について新たに章立てをして指針が提示されたことや, 術前・術後補助療法について最近の研究報告に基づいて新しい推奨が示されたこと, などが特に大きな改訂点としてあげられる.
ISSN:0913-0071