非機能性膵神経内分泌腫瘍に対する外科治療戦略
膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasms:PanNENs)は近年増加傾向にあり,その中でも非機能性PanNENsは半数以上を占めている.非機能性PanNENsの治療方針は,原則外科的切除である.散発性の小腫瘍径非機能性PanNENsに対しては経過観察を推奨する報告もあるが,小腫瘍径でも高率にリンパ節転移を認めたとの報告もある.予後良好な腫瘍として認識されてきた非機能性PanNENsであるが,術後の転移・再発リスクもあり,診断時に遠隔転移を有する症例も少なからず存在する.再発病変や遠隔転移巣に対しても切除可能病変に対しては積極的な外科治療が推奨され...
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Veröffentlicht in: | 膵臓 2019/04/25, Vol.34(2), pp.97-105 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasms:PanNENs)は近年増加傾向にあり,その中でも非機能性PanNENsは半数以上を占めている.非機能性PanNENsの治療方針は,原則外科的切除である.散発性の小腫瘍径非機能性PanNENsに対しては経過観察を推奨する報告もあるが,小腫瘍径でも高率にリンパ節転移を認めたとの報告もある.予後良好な腫瘍として認識されてきた非機能性PanNENsであるが,術後の転移・再発リスクもあり,診断時に遠隔転移を有する症例も少なからず存在する.再発病変や遠隔転移巣に対しても切除可能病変に対しては積極的な外科治療が推奨されているが,症例の蓄積や新規薬物の開発とともに,外科治療戦略も変化してきている.代表的なガイドラインを参考に,最近の知見を含め,非機能性PanNENsに対する外科治療戦略について概説する. |
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ISSN: | 0913-0071 1881-2805 |
DOI: | 10.2958/suizo.34.97 |