治療方法up to date:特に再燃例の治療法,免疫調節薬とリツキシマブを含めて

自己免疫性膵炎(AIP)はステロイドが著効することが知られているが,長期経過とともに再燃をきたす症例も少なくない.再燃例に対しては,ステロイドの再投与・再増量に加え,近年はアザチオプリンをはじめとする免疫調節薬や,抗CD20抗体であるリツキシマブの有用性が多数報告されているが,未だその安全性や有効性は確立していない.AIPの診療に際しては,常に再燃の可能性を念頭に置き,治療開始初期から長期予後を見据えた治療戦略を立てることが重要である....

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Veröffentlicht in:膵臓 2015/02/25, Vol.30(1), pp.85-93
Hauptverfasser: 李, 倫學, 伊藤, 鉄英, 五十嵐, 久人, 肱岡, 真之, 植田, 圭二郎, 藤山, 隆, 立花, 雄一, 橋本, 理沙, 高松, 悠, 安永, 浩平, 高柳, 涼一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:自己免疫性膵炎(AIP)はステロイドが著効することが知られているが,長期経過とともに再燃をきたす症例も少なくない.再燃例に対しては,ステロイドの再投与・再増量に加え,近年はアザチオプリンをはじめとする免疫調節薬や,抗CD20抗体であるリツキシマブの有用性が多数報告されているが,未だその安全性や有効性は確立していない.AIPの診療に際しては,常に再燃の可能性を念頭に置き,治療開始初期から長期予後を見据えた治療戦略を立てることが重要である.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.30.85