自己免疫性膵炎臨床診断基準2006の解説―2.膵管像
自己免疫性膵炎の診断には特徴的な主膵管狭細像を確認することが必須である.膵管狭細像は通常ERCPにおいて診断される.膵管狭細像とは「閉塞や狭窄像と異なり,ある程度広い範囲におよび,膵管径が通常より小さく(細く),かつ不整を伴っている膵管像」を意味する.2006年の診断基準では,狭細範囲が全膵管長の3分の1以上であることが必要条件から除かれ,3分の1未満でも血液検査あるいは病理組織学的検査で自己免疫性膵炎の基準を満たせば,自己免疫性膵炎の診断が可能となった.しかし,膵管狭細像の診断にあたっては膵癌との鑑別が困難な症例があり,特に狭細範囲が短い症例では注意が必要である....
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Veröffentlicht in: | 膵臓 2007, Vol.22(6), pp.634-640 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 自己免疫性膵炎の診断には特徴的な主膵管狭細像を確認することが必須である.膵管狭細像は通常ERCPにおいて診断される.膵管狭細像とは「閉塞や狭窄像と異なり,ある程度広い範囲におよび,膵管径が通常より小さく(細く),かつ不整を伴っている膵管像」を意味する.2006年の診断基準では,狭細範囲が全膵管長の3分の1以上であることが必要条件から除かれ,3分の1未満でも血液検査あるいは病理組織学的検査で自己免疫性膵炎の基準を満たせば,自己免疫性膵炎の診断が可能となった.しかし,膵管狭細像の診断にあたっては膵癌との鑑別が困難な症例があり,特に狭細範囲が短い症例では注意が必要である. |
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ISSN: | 0913-0071 1881-2805 |
DOI: | 10.2958/suizo.22.634 |