限局型侵襲性歯周炎患者に対し包括的治療を行った一症例

「緒言」侵襲性歯周炎は, 全身的には健康であるが, 急速な歯周組織破壊と家族内発症の多いことを特徴とする歯周炎である. また, 一般的にはプラーク付着量は少なく, 患者は10歳~30歳代が多い. さらに, Aggregatibacter actinomycetemcomitansとPorphyromonas gingivalisの存在比率が高いとも述べられている. 歯周治療においてはリスクファクターの排除, 歯周基本治療, 歯周外科治療, メインテナンス, SPTが重要とされているが, 機械的なブライドメントだけではコントロールが困難であるとの報告もあり, 細菌検査結果に基づいた抗菌療法も推奨...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 2019/03/29, Vol.61(1), pp.28-36
1. Verfasser: 佐瀬, 聡良
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」侵襲性歯周炎は, 全身的には健康であるが, 急速な歯周組織破壊と家族内発症の多いことを特徴とする歯周炎である. また, 一般的にはプラーク付着量は少なく, 患者は10歳~30歳代が多い. さらに, Aggregatibacter actinomycetemcomitansとPorphyromonas gingivalisの存在比率が高いとも述べられている. 歯周治療においてはリスクファクターの排除, 歯周基本治療, 歯周外科治療, メインテナンス, SPTが重要とされているが, 機械的なブライドメントだけではコントロールが困難であるとの報告もあり, 細菌検査結果に基づいた抗菌療法も推奨されている. 侵襲性歯周炎の病態は, 急速に進行するものの, 早期に発見し, 適切な治療がなされれば, 良好な予後も期待できる. しかし, 歯槽骨吸収が進行し, 歯の動揺, 移動により2次性咬合性外傷が併発するとその進行はさらに加速し, 咬合崩壊をきたすことになる.
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.61.28