歯周基本治療のための新たな教育用模型の開発

「緒言」歯周病は歯周病原性因子による歯周組織破壊を伴う炎症性疾患である. その治療には, 適切な検査に基づく診断が必要である. また, 病原性因子の除去のためには, 歯周基本治療, 歯周外科やメインテナンス・サポーティブペリオドンタルセラピーの各ステップにおいて的確にスケーリング・ルートプレーニング(SRP)を行うことが極めて重要であり, 歯周治療を成功に導くための基本的かつ不可欠な治療手技である. そのため学生の卒前教育の一環として, 歯周組織検査, SRPの修得を目的とした模型による基礎教育は必須であり, プロービング技術およびSRP手技, とくに歯肉縁下のSRPを教育するための模型が必要...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 2018/03/30, Vol.60(1), pp.44-51
Hauptverfasser: 町頭, 三保, 中村, 利明, 白方, 良典, 中村, 梢, 迫田, 賢二, 瀬名, 浩太郎, 篠原, 敬哉, 橋口, 千琴, 田口, 洋一郎, 梅田, 誠, 野口, 和行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」歯周病は歯周病原性因子による歯周組織破壊を伴う炎症性疾患である. その治療には, 適切な検査に基づく診断が必要である. また, 病原性因子の除去のためには, 歯周基本治療, 歯周外科やメインテナンス・サポーティブペリオドンタルセラピーの各ステップにおいて的確にスケーリング・ルートプレーニング(SRP)を行うことが極めて重要であり, 歯周治療を成功に導くための基本的かつ不可欠な治療手技である. そのため学生の卒前教育の一環として, 歯周組織検査, SRPの修得を目的とした模型による基礎教育は必須であり, プロービング技術およびSRP手技, とくに歯肉縁下のSRPを教育するための模型が必要である. また, 各手技を適正に評価することも教育上重要であり, 学生のモチベーションの向上にもつながる. したがって, 再現性が高く臨床に則した模型を使用することが求められる.
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.60.44