歯科医療従事者における歯の喪失に関連する因子
本研究の目的は, 歯科臨床に携わっており, 口腔内の情報が得られやすく口腔の健康管理に対する意識が高いと考えられる専門職集団における歯の喪失に関連する因子の探索を行うことである。研究対象者は, 長崎県歯科医師国民健康保険組合員の歯科医療従事者, 計271名(男性68名, 女性203名)であった。 喪失歯数を応答変数とし, 唾液採取パラメーター, 喪失歯数以外の質問表のパラメーターを説明変数とした重回帰分析を行った。 喪失歯数を応答変数とした重回帰分析では, Alkaline Phosphatase(以下ALP), Hemoglobin(以下Hb), 年齢, 平均血圧, 喫煙, ストレス, 全身...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 2010, Vol.52(4), pp.381-390 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 本研究の目的は, 歯科臨床に携わっており, 口腔内の情報が得られやすく口腔の健康管理に対する意識が高いと考えられる専門職集団における歯の喪失に関連する因子の探索を行うことである。研究対象者は, 長崎県歯科医師国民健康保険組合員の歯科医療従事者, 計271名(男性68名, 女性203名)であった。 喪失歯数を応答変数とし, 唾液採取パラメーター, 喪失歯数以外の質問表のパラメーターを説明変数とした重回帰分析を行った。 喪失歯数を応答変数とした重回帰分析では, Alkaline Phosphatase(以下ALP), Hemoglobin(以下Hb), 年齢, 平均血圧, 喫煙, ストレス, 全身疾患, 安息時間, 労働時間に有意な影響をおよぼしていることを明らかにした。 このことから, 喪失歯数が口腔内状態, 全身状態, ストレスに影響していることがわかった。つまり, 歯周病学的検査と生活習慣を行うことは口腔状態と生活習慣の関連性を知る上で重要な手がかりとなるかもしれないことが示唆された。 日本歯周病学会会誌(日歯周誌)52(4) : 381-390, 2010 |
---|---|
ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.52.381 |