マスティックガムは抗プラーク剤として有用である

本研究は, マスティックガムが抗プラーク剤として有効か否かを評価することを目的に, 1) 唾液中の細菌増殖に対する抑制能と2) 歯面へのプラーク形成および歯肉炎の抑制能を調べた。全身的に健康で歯周疾患を有さないボランティア20人を被験者とした。まず, 機械的ブラッシングの後, 各被験者を二重盲検法によりマスティックガム, プラシボガム, 塩化ベンゼトニウムあるいはリン酸緩衝液で洗口する群の4群に分けた。実験開始前および1時間毎に4時間後まで唾液を回収し, 希釈して嫌気培養後, 各培地上のコロニー数を算出して唾液中の細菌数とした。次に, ブラッシングを1週間禁止し, マスティックガムあるいはプラ...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 2002/06/28, Vol.44(2), pp.213-219
Hauptverfasser: 深沢, 宗主, 高橋, 慶壮, 本平, 一志, 杉原, 薫, 難波, 智美, 宮田, 隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は, マスティックガムが抗プラーク剤として有効か否かを評価することを目的に, 1) 唾液中の細菌増殖に対する抑制能と2) 歯面へのプラーク形成および歯肉炎の抑制能を調べた。全身的に健康で歯周疾患を有さないボランティア20人を被験者とした。まず, 機械的ブラッシングの後, 各被験者を二重盲検法によりマスティックガム, プラシボガム, 塩化ベンゼトニウムあるいはリン酸緩衝液で洗口する群の4群に分けた。実験開始前および1時間毎に4時間後まで唾液を回収し, 希釈して嫌気培養後, 各培地上のコロニー数を算出して唾液中の細菌数とした。次に, ブラッシングを1週間禁止し, マスティックガムあるいはプラシボガムを毎食後20分使用させた。1週間後に, 歯垢形成および歯肉炎の状態を2群間で比較, 検討した。マスティックガム使用群はPBS洗口群またはプラシボガム使用群に比較して, 唾液中の細菌増殖を4時間後まで有意に抑制したp
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.44.213