根分岐部病変に対するコラーゲン膜を用いたGTR法に関する動物実験評価
本研究では, 根分岐部欠損に対する, 吸収性コラーゲン膜 (Tissue Guide ®) を 用いたGTR法と自家骨移植との併用法の有効性について, 3度の根分岐部欠損 (3×4mm) を作製し, 動物実験評価を行った。実験動物にはビーグル犬5頭を用い, 実験部位は下顎両側の第2~4前臼歯 (P2P3P4) とした。実験群はコラーゲン膜を用いたGTR応用群 (TG群), GTRと自家骨移植の併用群 (TGB群) およびコントロールとして通常の歯肉剥離掻爬術のみを行った群 (C群) とした。処置後3カ月後, 光顕観察と1次元組織計測を行った。評価は著しい歯肉退縮を認めた3ブロックを除く7ブロッ...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1998/12/28, Vol.40(4), pp.486-496 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究では, 根分岐部欠損に対する, 吸収性コラーゲン膜 (Tissue Guide ®) を 用いたGTR法と自家骨移植との併用法の有効性について, 3度の根分岐部欠損 (3×4mm) を作製し, 動物実験評価を行った。実験動物にはビーグル犬5頭を用い, 実験部位は下顎両側の第2~4前臼歯 (P2P3P4) とした。実験群はコラーゲン膜を用いたGTR応用群 (TG群), GTRと自家骨移植の併用群 (TGB群) およびコントロールとして通常の歯肉剥離掻爬術のみを行った群 (C群) とした。処置後3カ月後, 光顕観察と1次元組織計測を行った。評価は著しい歯肉退縮を認めた3ブロックを除く7ブロック, 各7歯について計測を行った。結果として, 根分岐部内の上皮進入はTGB群では認められず, TG群で7歯中1歯, C群では7歯全例に認められた。 新生セメント質形成量および形成率の平均は, TGB群で177mm (80.8%), TG群で1.19mm (55.2%), C群で0.36mm (18.8%) であり, 新生骨質形成量および形成率の平均は, TGB群で153mm (70.0%), TG群で0.47mm (23.9%), C群で0.13mm (6.5%) であった。いずれも, C群に比較してTG群およびTGB群で有意に高い値 (P |
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ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.40.4_486 |