歯周疾患患者における再生療法について

本症例は, 垂直性骨欠損部に対して歯周外科処置を行うとともに咬合関係を改善することにより歯周組織の再生を認めた症例である. 2 初診 患者:1940年1月22日生まれの男性初診日:1993年10月28日主訴:/1の動揺既往歴:特記事項なし現病歴:1981年11月に321/1234の歯肉剥離掻爬手術を含む歯周治療を行った. その後治療が中断し, 他院にて1/1に捕綴物が装着された. 1993年になり1/の動揺が著明となり再度来院した. 3 診査, 検査所見 以下の補綴物装着部位に咬合の異常が認められる. 1/1:下顎前歯部による突き上げ. また76/間の辺縁隆線高さに不揃いが認められる. 規格撮...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1997, Vol.39 (suppl-spring), p.226-227
Hauptverfasser: 遠藤弘康, 塩入隆行, 松江一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本症例は, 垂直性骨欠損部に対して歯周外科処置を行うとともに咬合関係を改善することにより歯周組織の再生を認めた症例である. 2 初診 患者:1940年1月22日生まれの男性初診日:1993年10月28日主訴:/1の動揺既往歴:特記事項なし現病歴:1981年11月に321/1234の歯肉剥離掻爬手術を含む歯周治療を行った. その後治療が中断し, 他院にて1/1に捕綴物が装着された. 1993年になり1/の動揺が著明となり再度来院した. 3 診査, 検査所見 以下の補綴物装着部位に咬合の異常が認められる. 1/1:下顎前歯部による突き上げ. また76/間の辺縁隆線高さに不揃いが認められる. 規格撮影装置による歯頸部投影で撮影した規格X線写真の所見では, 1/76, 134/6に垂直性骨欠損を認める. 4 診断 成人性歯周炎中等度(重度1/76, 1234/6) 5 治療計画 1)歯周基本治療TBIおよびスケーリング, ルートプレーニングを行った. 2)歯周基本治療再評価1/1歯肉の発赤腫脹は歯周基本治療により減少した. 3)歯周外科処置以下の3部位に対して歯肉剥離掻爬手術および歯周歯槽骨外科手術を行った.
ISSN:0385-0110