歯周外科手術後の治癒に対する喫煙の影響について

歯周外科的処置後の治癒に対する喫煙の影響を検討するために初期治療後に残存する歯周ポケットの改善を目的として歯周外科手術を行った患者を喫煙習慣の有無で分け, 術前, 術後の歯周ポケットの深さの変化を調査した。対象は歯周外科手術を行った患者57名 (男性32名, 女性25名, 27~66歳, 平均49.9歳) で, 喫煙者は25名, 非喫煙者は32名であった。被験部位は手術前に4mm以上のポケットを認めた414部位とした。手術はWidman改良法または歯肉弁 根尖側移動術によって行った。術後の再評価は2カ月後以降に行った。 手術前後で喫煙者/非喫煙者間にProbing Depth (PD), Gi...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1997/12/28, Vol.39(4), pp.540-544
Hauptverfasser: 大森, みさき, 川俣, 晴海, 金谷, 一彦, 廣木, 祐子, 長谷川, 明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:歯周外科的処置後の治癒に対する喫煙の影響を検討するために初期治療後に残存する歯周ポケットの改善を目的として歯周外科手術を行った患者を喫煙習慣の有無で分け, 術前, 術後の歯周ポケットの深さの変化を調査した。対象は歯周外科手術を行った患者57名 (男性32名, 女性25名, 27~66歳, 平均49.9歳) で, 喫煙者は25名, 非喫煙者は32名であった。被験部位は手術前に4mm以上のポケットを認めた414部位とした。手術はWidman改良法または歯肉弁 根尖側移動術によって行った。術後の再評価は2カ月後以降に行った。 手術前後で喫煙者/非喫煙者間にProbing Depth (PD), Gingival Bleeding Index (GBI), Plaque Control Record (PCR) に差異はみられなかったが, PDを部位別に検討した結果, 喫煙者の上顎口蓋側のPDの改善が非喫煙者に比べ有意に少なかった (P
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.39.540