歯周疾患 (慢性辺縁性歯周炎) 患者の初診時診査項目に関する検討: 5年後の推移
平成2年6月から平成4年2月までの間に来院した患者に対し, 初診時における歯周疾患患者質問調査表をもとに, (1) 主訴項目, (2) 習慣および嗜好品, (3) 過去の治療経験, (4) 口腔衛生観念, (5) 治療に対する熱意'について調査を行い, さらに初診時のプラーク付着状態について検討し, それらを5年前の臨床集計の結果と比較し検討を加えた。その結果来院患者は, 40歳代が最も多く5年前と比較し重度症例が増加していた。初診時のO'Learyらによるplaque control record (P. CR) の平均は61.1%で, 加齢に伴いP. C. R. が高く...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1993/03/27, Vol.35(1), pp.145-156 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 平成2年6月から平成4年2月までの間に来院した患者に対し, 初診時における歯周疾患患者質問調査表をもとに, (1) 主訴項目, (2) 習慣および嗜好品, (3) 過去の治療経験, (4) 口腔衛生観念, (5) 治療に対する熱意'について調査を行い, さらに初診時のプラーク付着状態について検討し, それらを5年前の臨床集計の結果と比較し検討を加えた。その結果来院患者は, 40歳代が最も多く5年前と比較し重度症例が増加していた。初診時のO'Learyらによるplaque control record (P. CR) の平均は61.1%で, 加齢に伴いP. C. R. が高くなる傾向を示した。主訴項目では動揺が最も高く, 歯列不正と咀嚼障害を自覚する患者のP. C. R. が高い傾向を認めた。過去の治療経験の有無は, 5年前より高い傾向を認め, ブラッシング回数が多く, ブラシの交換時期が短い程P. C. R. が低くなる傾向を認めた。全体的に, 5年前と比較し口腔衛生観念は, 日常生活内に深く浸透してきたと思われた。 |
---|---|
ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.35.145 |