フラップ手術時の歯周ポケットに関する研究

フラップ手術を受けた143症例, 385歯, 3080歯面を研究対象とし, さらにこの中から, 手術後6カ月の40症例, 12カ月の50症例を追跡対象とし, 手術時, 手術後6カ月, 手術後12カ月の歯周ポケットの変化を近遠心中央部を加えた8点法によって検索した結果, 以下の結論を得た。1. 手術時における歯周ポケットの深さは, 3.8±2.0mmであり, 上顎において, また大臼歯部において深い歯周ポケットが存在していた。2. 手術後6カ月の歯周ポケットの深さは, 2.0±1.0mmで手術時のほぼ半分の値であり, 6カ月後の平均改善値は1.9±1.7mmで82.6%において1mm以上の改善を...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1993/03/27, Vol.35(1), pp.122-132
Hauptverfasser: 浅見, 浩之, 神田, 隆行, 長谷川, 明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:フラップ手術を受けた143症例, 385歯, 3080歯面を研究対象とし, さらにこの中から, 手術後6カ月の40症例, 12カ月の50症例を追跡対象とし, 手術時, 手術後6カ月, 手術後12カ月の歯周ポケットの変化を近遠心中央部を加えた8点法によって検索した結果, 以下の結論を得た。1. 手術時における歯周ポケットの深さは, 3.8±2.0mmであり, 上顎において, また大臼歯部において深い歯周ポケットが存在していた。2. 手術後6カ月の歯周ポケットの深さは, 2.0±1.0mmで手術時のほぼ半分の値であり, 6カ月後の平均改善値は1.9±1.7mmで82.6%において1mm以上の改善をみた。3. 手術後12カ月の歯周ポケットの深さは, 2.2±1.1mmで手術後6カ月の値より上昇した。12カ月の平均改善値は, 1.5±1.9mmで68.2%において1mm以上の改善をみ, 手術後6カ月に比べると再発傾向にあった。4. Widman改良法に準じたフラップ手術と歯肉弁根尖側移動手術に準じたフラップ手術では, 手術後6カ月, 12カ月ともに, 後者の方が高い改善値を示した。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.35.122