He-Neレーザー照射がヒト歯槽骨由来細胞に及ぼす影響に関する研究: とくに細胞増殖, アルカリホスファターゼ活性およびnodule形成について

本研究の目的は, ヒト歯槽骨由来細胞を用いてin vitroでレーザー照射実験を行い, その細胞増殖, アルカリホスファターゼ (ALPase) 活性値およびnodule formationに及ぼす影響について検討することである。 ヒト歯槽骨由来細胞に, 波長632.8nm, 出力10mWのHe-Neレーザーを照射した。細胞増殖, ALPase活性値に関しては, 種々のエネルギー密度 (0.1, 1.0および10.0J/cm2) で1, 2および3回レーザー照射を行い経日的な変化を検討した。また, noduleについては, 種々のエネルギー密度 (0.1, 1.0および10.0J/cm2) の...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1993/03/27, Vol.35(1), pp.54-62
1. Verfasser: 氏家, 久
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究の目的は, ヒト歯槽骨由来細胞を用いてin vitroでレーザー照射実験を行い, その細胞増殖, アルカリホスファターゼ (ALPase) 活性値およびnodule formationに及ぼす影響について検討することである。 ヒト歯槽骨由来細胞に, 波長632.8nm, 出力10mWのHe-Neレーザーを照射した。細胞増殖, ALPase活性値に関しては, 種々のエネルギー密度 (0.1, 1.0および10.0J/cm2) で1, 2および3回レーザー照射を行い経日的な変化を検討した。また, noduleについては, 種々のエネルギー密度 (0.1, 1.0および10.0J/cm2) の3回照射を行い, その30日後にアリザリン赤染色を行った。さらに, レーザーの照射時の温度測定も行った。 その結果, 細胞にレーザーを照射すると, エネルギー密度が大きいほど, また, 照射回数が多いほど細胞増殖は早くなり, また分化, 石灰化が促進されることが判った。また, レーザー照射による培養液の温度上昇はなかった。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.35.54