歯面研磨用バーによる処置歯根面に対する培養細胞付着に関する研究: 走査型電子顕微鏡による観察
この研究の目的は, 歯周疾患罹患歯根面にスケ― リング (Sc), ルートプレーニング (Rp) および歯面研磨用バー (Tpバー) による処置を施し日処置面に対する培養細胞 (Ca 9-22 cell, L 181cell) の付着, 形態を走査型電子顕微鏡 (SEM) により比較し, Tpバーによる処置の有効性を検討することである。 被験歯として, アタッチメント・ロス5mm以上の歯周疾患罹患抜去歯を20本用い, 以下の処置を行った。1) 未処置 (NT面) 2) Sc処置 (Sc面) 3) Rp処置 (Rp面) 4) Tpバーによる処置 (Tp面) 。日群の5試片に, 日々の培養細胞を2...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1992/06/28, Vol.34(2), pp.402-409 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | この研究の目的は, 歯周疾患罹患歯根面にスケ― リング (Sc), ルートプレーニング (Rp) および歯面研磨用バー (Tpバー) による処置を施し日処置面に対する培養細胞 (Ca 9-22 cell, L 181cell) の付着, 形態を走査型電子顕微鏡 (SEM) により比較し, Tpバーによる処置の有効性を検討することである。 被験歯として, アタッチメント・ロス5mm以上の歯周疾患罹患抜去歯を20本用い, 以下の処置を行った。1) 未処置 (NT面) 2) Sc処置 (Sc面) 3) Rp処置 (Rp面) 4) Tpバーによる処置 (Tp面) 。日群の5試片に, 日々の培養細胞を2.0×104個になるように播種し, 96時間インキュベートした。その後, SEM観察を行った。 その結果, NT面, Sc面において培養細胞の発育, 増殖は不良であった。一方, Tp面では培養細胞の発育, 増殖は良好でRp面とほど同様であった。このことから, Tpバー使用による歯周疾患罹患根面に対する処置が有効であることが示唆された |
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ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.34.402 |