Substance Pの抗体産生に与える影響: 末梢血リンパ球および歯周炎歯肉より抽出したリンパ-球について

神経ペプチドのひとつであるSubstance P (SP) の歯周炎への関与を検索する目的で, SPの歯周炎歯肉組織での存在を蛍光抗体法で, 抗体産生に与える影響をELISPOT法で検討した。その結果, 歯周炎歯肉組織には上皮に近接したSP含有神経が存在し, また, SPは末梢血リンパ球および歯周炎歯肉より抽出したリンパ球の抗体産生細胞数をSP濃度が10-8Mを最大として増加させた。以上のことより, 歯周炎の発症にSPが関与している可能性が示唆された。...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1991/09/28, Vol.33(3), pp.639-643
Hauptverfasser: 菅野, 直之, 小, 宮山 一雄, 斉藤, 豊彦, 小林, 隆志, 茂呂, 周, 伊藤, 公一, 村井, 正大
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:神経ペプチドのひとつであるSubstance P (SP) の歯周炎への関与を検索する目的で, SPの歯周炎歯肉組織での存在を蛍光抗体法で, 抗体産生に与える影響をELISPOT法で検討した。その結果, 歯周炎歯肉組織には上皮に近接したSP含有神経が存在し, また, SPは末梢血リンパ球および歯周炎歯肉より抽出したリンパ球の抗体産生細胞数をSP濃度が10-8Mを最大として増加させた。以上のことより, 歯周炎の発症にSPが関与している可能性が示唆された。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.33.639