歯周病の疾病認識を高める一方法-自己評価法としての歯間部スティミュレーティングの再現性

我々は先に歯科医師の行なう歯間部スティミュレーティングが歯間部における炎症性病変を的確に評価しうることを報告した1). そこでこの診査法は用具使用の手技が簡便であることから, 患者自身での歯周組織の自己評価法にも応用できるのではないかと考え, 患者自身の日常的な使用における評価の再現性とメインテナンス患者における評価の再現性を検討した. さらに歯科医師においては歯周組織の簡便診査法としての可能性を検討するため, 同一術者および術者間における診断の再現性を検討した. その結果, 歯間部スティミュレーティングは歯間部挿入感覚が会得されることにより, 患者自身が使用した場合では約76%, メインテナ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1990-09, Vol.32 (3), p.854-860
Hauptverfasser: 横矢康子, 辛島宏美, 浜島秀徳, 宮下元, 長谷川紘司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:我々は先に歯科医師の行なう歯間部スティミュレーティングが歯間部における炎症性病変を的確に評価しうることを報告した1). そこでこの診査法は用具使用の手技が簡便であることから, 患者自身での歯周組織の自己評価法にも応用できるのではないかと考え, 患者自身の日常的な使用における評価の再現性とメインテナンス患者における評価の再現性を検討した. さらに歯科医師においては歯周組織の簡便診査法としての可能性を検討するため, 同一術者および術者間における診断の再現性を検討した. その結果, 歯間部スティミュレーティングは歯間部挿入感覚が会得されることにより, 患者自身が使用した場合では約76%, メインテナンス患者においては約87.4%の再現性を示した. 歯科医師における同一術者における再現性は94%, 術者間の再現性は74%であり, 一般使用における歯周組織の自己評価法および歯科医師における歯周組織の簡便診査法として有効であると考えられた.
ISSN:0385-0110