超音波スケーリングに関する研究: ポビドンヨード水溶液併用について (第2報)

0.02% ポビドンヨード水溶液を使用した超音波スケーリングの有効性について, in vivoで微生物学的に観察した結果, 位相差顕微鏡による歯周ポケット内総微生物数および総微生物に占める運動性微生物の構成率は, 各実験群ともに, instrumentation 後3日目に急激な低下を示し, その後は所々でやや低下およびやや後戻りがあったが, 概してinstrumentation 後4週目まで横ばい傾向を示した。群間には有意の差は認められなかったが, ポビドンヨード併用超音波スケーリング群が超音波スケーリング単独群およびルートプレーニング群に比較して, 各観察時期ともに低い傾向を認めた。また,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1990/06/28, Vol.32(2), pp.689-697
Hauptverfasser: 上田, 雅俊, 寺西, 義浩, 北村, 卓也, 山岡, 昭, 上村, 一成, 神原, 正樹, 小西, 浩二, 井上, 純一, 松井, 志郎, 尾上, 孝利, 福島, 久典, 佐川, 寛典
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:0.02% ポビドンヨード水溶液を使用した超音波スケーリングの有効性について, in vivoで微生物学的に観察した結果, 位相差顕微鏡による歯周ポケット内総微生物数および総微生物に占める運動性微生物の構成率は, 各実験群ともに, instrumentation 後3日目に急激な低下を示し, その後は所々でやや低下およびやや後戻りがあったが, 概してinstrumentation 後4週目まで横ばい傾向を示した。群間には有意の差は認められなかったが, ポビドンヨード併用超音波スケーリング群が超音波スケーリング単独群およびルートプレーニング群に比較して, 各観察時期ともに低い傾向を認めた。また, 培養による歯周ポケット内微生物の観察では各実験群の総菌数, 黒色色素産生Bacteroides (BPB) 数および総菌数に占めるBPB数の構成率3項目ともに経週的に低下傾向を示した。有意差は認められなかったが, ポビドンヨード併用超音波スケーリング群が他の2群に比較して低値を示した。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.32.689