歯槽骨欠損部に填塞したハイドロキシアパタイト流出防止の症例

コラーゲンをペプシン処理して得られたアテロコラーゲンは, 抗原性が少なく生体組織においては細胞成長の足場となり, 種々の形状に変えることが出来るなどの特徴を持っている. この報告は, アテロコラーゲンインプラント(R)の1%溶液を歯槽骨欠損部に填塞したハイドロキシアパタイトの初期流出の防止を目的として使用した結果についてである. アテロコラーゲンインプラント(R)は, 低温では液状を呈し, 37°C付近になるとゲル化する性質を持っている. すなわち, ハイドロキシアパタイト填塞面に滴下してゲル化する性質を利用するのである. 実験法は術後1週, 2週および4週目に半規格X線写真を撮影し, ハイド...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1988, Vol.30 (4), p.1108-1115
Hauptverfasser: 渡辺幸男, 栗原徳善, 中島啓次, 小野寺修, 大沢一茂, 真島徹, 栗橋豊, 宮田隆, 池田克己
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:コラーゲンをペプシン処理して得られたアテロコラーゲンは, 抗原性が少なく生体組織においては細胞成長の足場となり, 種々の形状に変えることが出来るなどの特徴を持っている. この報告は, アテロコラーゲンインプラント(R)の1%溶液を歯槽骨欠損部に填塞したハイドロキシアパタイトの初期流出の防止を目的として使用した結果についてである. アテロコラーゲンインプラント(R)は, 低温では液状を呈し, 37°C付近になるとゲル化する性質を持っている. すなわち, ハイドロキシアパタイト填塞面に滴下してゲル化する性質を利用するのである. 実験法は術後1週, 2週および4週目に半規格X線写真を撮影し, ハイドロキシアパタイト残存量を画像解析装置を用いて比較する. その結果は, 術後4週目でのハイドロキシアパタイト残存量からみて, アテロコラーゲンの滴下群が, ハイドロキシアパタイトの流出を有意(p
ISSN:0385-0110