B-23.歯周病と唾液中のカルボン酸との関係 1.健康者における唾液中のカルボン酸の日中変動

カルボン酸の一種である酪酸やプロピオン酸は, ヒト歯肉の線維芽細胞の増殖を阻害し, これらのカルボン酸が細胞毒性を有し, 歯周組織に為害性を与える可能性を1981年にSingerやBucknerは報告している. そこで今回, 我々は, 歯周病患者の早期診断に唾液中のカルボン酸が1つの指標となり得るか否かを知る第一歩として, 健全な歯周組織を有する者の各種唾液, および対照として血清中のそれぞれのカルボン酸の日中変動を測定した. 被験者として, 歯周組織が健全で全身的代謝疾患を有していない25歳男性3名を用い試料を高速液体クロマトグラフィーを用い測定した. その結果, 以下のことが明らかとなった...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1987, Vol.29 (3), p.1031-1032
Hauptverfasser: 大脇薫, 吉成伸夫, 天埜克彦, 岸正之, 大森恒, 中静正
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:カルボン酸の一種である酪酸やプロピオン酸は, ヒト歯肉の線維芽細胞の増殖を阻害し, これらのカルボン酸が細胞毒性を有し, 歯周組織に為害性を与える可能性を1981年にSingerやBucknerは報告している. そこで今回, 我々は, 歯周病患者の早期診断に唾液中のカルボン酸が1つの指標となり得るか否かを知る第一歩として, 健全な歯周組織を有する者の各種唾液, および対照として血清中のそれぞれのカルボン酸の日中変動を測定した. 被験者として, 歯周組織が健全で全身的代謝疾患を有していない25歳男性3名を用い試料を高速液体クロマトグラフィーを用い測定した. その結果, 以下のことが明らかとなった.
ISSN:0385-0110