A-49.大学生の歯周疾患に関する疫学的研究

若年者にみられる歯肉炎は必ずしも歯周炎に移行するとは限らず, 歯肉炎のまま経過することもあれば, 重篤な歯周炎へと移行することもある. このような疾患の経過の相違は, 歯垢などの攻撃因子と生体側の防御因子の平衡関係によるものと思われるが未だ明確ではない. 今回我々はこれらの点を明らかにするための第一段階として若年者の歯周疾患に関する調査を行い, 歯肉炎や歯周炎の罹患状況およびプラークに対する感受性の相違などについて検討した. 調査対象は大学2年生601人(男性363人, 女性238人)で, 年齢は19-29歳であった. 一次診査で6/41|16/6の代表6歯の近心頬側と頬側中央部の計12部位に...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1987, Vol.29 (3), p.1013-1013
Hauptverfasser: 谷真彦, 池田守, 羽根司人, 中野さゆり, 國松和司, 清水満廣, 長田豊, 加藤伊八
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:若年者にみられる歯肉炎は必ずしも歯周炎に移行するとは限らず, 歯肉炎のまま経過することもあれば, 重篤な歯周炎へと移行することもある. このような疾患の経過の相違は, 歯垢などの攻撃因子と生体側の防御因子の平衡関係によるものと思われるが未だ明確ではない. 今回我々はこれらの点を明らかにするための第一段階として若年者の歯周疾患に関する調査を行い, 歯肉炎や歯周炎の罹患状況およびプラークに対する感受性の相違などについて検討した. 調査対象は大学2年生601人(男性363人, 女性238人)で, 年齢は19-29歳であった. 一次診査で6/41|16/6の代表6歯の近心頬側と頬側中央部の計12部位について, Gingival Index(Loe&Silness), Plaque Index(Silness&Loe), Pocket Depth, Bleeding on probingの測定を行った. そのうち1ヵ所でも4mm以上のポケットを有する者に対して二次診査を行い, 全顎のポケット測定および10枚法のX線写真撮影を行った.
ISSN:0385-0110