大学生の歯周疾患に関する疫学的研究: 集団検診における臨床的パラメーターの検討

若年者における歯周疾患の罹患状況およびプラークに対する感受性の相違について検討を行った。601人の大学生を対象とし, (6 14 41 6) の代表歯6歯の近心頬側部と頬側中央部の計12部位につき, Gingival Index (GI), Plaque Index (PlI), Probing Depth (PD), Bleeding on probing (BP) の測定を行った。その結果, 明らかに歯肉に炎症の認められた者は全体の約60%, 1ヵ所でも4mm以上のポケットを有する者は全体の7.5%, 明らかに骨吸収の認められた者は全体の0.5%であった。また, PlIとBPの関係を調べた...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1987/09/28, Vol.29(3), pp.901-908
Hauptverfasser: 長田, 豊, 池田, 守, 谷, 真彦, 羽根, 司人, 市丸, 英二, 中野, さゆり, 國松, 和司, 加藤, 伊八
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:若年者における歯周疾患の罹患状況およびプラークに対する感受性の相違について検討を行った。601人の大学生を対象とし, (6 14 41 6) の代表歯6歯の近心頬側部と頬側中央部の計12部位につき, Gingival Index (GI), Plaque Index (PlI), Probing Depth (PD), Bleeding on probing (BP) の測定を行った。その結果, 明らかに歯肉に炎症の認められた者は全体の約60%, 1ヵ所でも4mm以上のポケットを有する者は全体の7.5%, 明らかに骨吸収の認められた者は全体の0.5%であった。また, PlIとBPの関係を調べたところ, プラークに対する感受性の低い者 (BP/PlI値0.5) は4%程度であり, これら2群間のPDに関して有意差が認められた。このBP/PlI値は歯周組織の破壊を受けやすいか否かを予測するための指標となりうると思われる。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.29.901