A-48.プラーク指数としてのInterdental Hygiene Index(HYG)とPlaque Control Record(PCR)の相関と特徴について
プラーク付着状態を示す指数のうち, 0'LearyらのPlaque Control Record(PCR)は, 歯周治療の目的と合致し, かつその診査法が比較的単純であるため, 広く用いられている. しかし, より簡便な診査法があれば, 多岐にわたる歯周治療の診査にあっては有用であると思われる. この観点から私共は, プラーク指数のひとつとして, Rateitschakらにより報告され, 診査と評価方法がきわめて簡便なInterdental Hygiene Index(HYG)が, PCRに代えて歯周治療におけるプラークコントロールの達成度を評価する方法として用いることができるのでは...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1987, Vol.29 (1), p.274-274 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | プラーク付着状態を示す指数のうち, 0'LearyらのPlaque Control Record(PCR)は, 歯周治療の目的と合致し, かつその診査法が比較的単純であるため, 広く用いられている. しかし, より簡便な診査法があれば, 多岐にわたる歯周治療の診査にあっては有用であると思われる. この観点から私共は, プラーク指数のひとつとして, Rateitschakらにより報告され, 診査と評価方法がきわめて簡便なInterdental Hygiene Index(HYG)が, PCRに代えて歯周治療におけるプラークコントロールの達成度を評価する方法として用いることができるのではないかと考え, PCRとの相関とHYGの特微について検討致しました. 今回用いたHYGは, PCRと比較しやすくするために, 100-HYGの値を変法として使用し, modified HYG (mod-HYG)とした. 被検者は, 昭和大学歯科病院第3保存科に通院中の患者, 医局員および衛生士らの合計130症例について, mod-HYGとPCRを同時に診査した. その後, mod-HYGとPCRの相関を統計学的に検討した. また, 両者に必要な診査所要時問も求めた. その結果, mod-HYGとPCRの間には, y=1.3+2.0x-0.01x2の2次式が成り立つことがわかった. また, 両者の相関係数は+0.92で, 高度の正の相関関係があった. 診査所要時間は, mod-HYGではPCRの約半分の時問で診査できることもわかった. 以上のことより, プラーク付着状態を診査する上で, HYGは診査所要時間も短く, PCRの代用として, 広く歯周治療の診査に応用できるものと思われた. |
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ISSN: | 0385-0110 |