A-20.FFTアナライザーを用いた歯ぎしり音の解析(Grinding時における顎の動きについて)
就寝中に行なわれる, grindingいわゆる歯ぎしりは, その発生時に複雑な特異性を持つために, 不明な点が多い. 今回, 顎の移動が容易に観察できるシーネを用い, 睡眠中の被験者を高感度カメラで撮影し体位と顎移動との相関, および顎移動時に発生した, 可聴音をFFTアナライザーにて解析し, 検討を加えた. 被験者には, 浦口の考案したGMSで歯ぎしり音の発生を認めた, 年齢24~30歳の, 男性5人を用いた. 実験は2日間行い, 1日目は, 環境, 装置になれるため, 分析は2日目のものを用いた. また, 顎移動頻度の高い2名について, 全歯列接触型ナイトガードを作成し, 装着後の顎移動頻...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1986, Vol.28 (3), p.915-915 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 就寝中に行なわれる, grindingいわゆる歯ぎしりは, その発生時に複雑な特異性を持つために, 不明な点が多い. 今回, 顎の移動が容易に観察できるシーネを用い, 睡眠中の被験者を高感度カメラで撮影し体位と顎移動との相関, および顎移動時に発生した, 可聴音をFFTアナライザーにて解析し, 検討を加えた. 被験者には, 浦口の考案したGMSで歯ぎしり音の発生を認めた, 年齢24~30歳の, 男性5人を用いた. 実験は2日間行い, 1日目は, 環境, 装置になれるため, 分析は2日目のものを用いた. また, 顎移動頻度の高い2名について, 全歯列接触型ナイトガードを作成し, 装着後の顎移動頻度, 時間について同様の実験を行なった. 顎の移動では, 左右方向および垂直方向の開閉様の動きが観察され, 被験者個人での, 移動方向, リズムの存在も認められた. 可聴音は, 偏心域から中心域へ顎の移動時におこることが観察された. grindingをおこしやすい睡眠体位と, 咬合関係との関係には特徴的な傾向が見られた. また, 被験者の体動や深呼吸, 嚥下等が, 顎の移動前に多く認められた. ナイトガード装着後, 顎移動頻度, および顎移動時間は減少することが観察されたが, その際移動方向, リズムの変化等は認められなかった. 可聴音においては, 実験中注意深く聞いていないと, 確認できないほど小さいもので, 未装着時に比べ, 音圧では, 約1/10, 強さにおいては, 約1/100も減少していた. |
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ISSN: | 0385-0110 |