FFTアナラィザーを用いた歯ぎしり音の解析

要旨:歯周病変に外傷性因子が加わると歯周組織の破壊は著しいものとなることが知られている. 外傷性因子のなかでもBruxismはその加わる力の大きさや持続時間, 作用方向などが特に歯周組織に影響を与える点で問題視されている. 我々は, 浦口が開発した歯ぎしり音の録音装置, Grinding Monitoring System(以下, G. M. S. と略す. )を用いて, 録音した歯ぎしり音をFFTアナライザーにて解析, 検討した. 被験者6名は, 実験前に歯周組織を健全な状態に近づけ, 装置, アンケート, テープを自宅に持ち帰らせた. 起床時に, 就寝時刻, 起床時刻, アンケートヘの答を...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1986, Vol.28 (3), p.825-836
Hauptverfasser: 安藤芳明, 栗原眞幸, 鈴木基之, 宮下元, 長谷川紘司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:歯周病変に外傷性因子が加わると歯周組織の破壊は著しいものとなることが知られている. 外傷性因子のなかでもBruxismはその加わる力の大きさや持続時間, 作用方向などが特に歯周組織に影響を与える点で問題視されている. 我々は, 浦口が開発した歯ぎしり音の録音装置, Grinding Monitoring System(以下, G. M. S. と略す. )を用いて, 録音した歯ぎしり音をFFTアナライザーにて解析, 検討した. 被験者6名は, 実験前に歯周組織を健全な状態に近づけ, 装置, アンケート, テープを自宅に持ち帰らせた. 起床時に, 就寝時刻, 起床時刻, アンケートヘの答を録音させた. 一ヵ月つづけた後回収し, 時系列波形と周波数成分について検討した. その結果, 客観性に乏しく区別しずらい歯ぎしり音も, 時系列波形, 周波数成分の特徴から, 分類可能であることがわかった. さらに歯ぎしりには, 個人のリズムが存在すると思われる所見が観察された.
ISSN:0385-0110