百貨店従業員への刷掃指導効果: 1年間の観察
診療室における患者教育の手法である口内法による刷掃指導を公衆衛生活動に応用することを目的とし, 百貨店従業員33名を対象に, 歯肉炎指数, 動揺度, 清掃度を1年間にわたって観察した。その結果, (1) 対象者全員では, 動揺度を除くすべての診査項目で, 2週後に著明な改善が認められ, 1年後もなお持続していることが示された。2) 指示した刷掃法を毎日行っているものを実施群, それ以外のものを非実施群として分析したところ, 動揺度を 除くすべての診査項目で初診時と比べ1年後では, 両群とも改善が認められた。実施群では, 2週後, 3ヵ月後の値を1年後も維持するが, 非実施群では, 2週後に比べ...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1986/06/28, Vol.28(2), pp.670-680 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 診療室における患者教育の手法である口内法による刷掃指導を公衆衛生活動に応用することを目的とし, 百貨店従業員33名を対象に, 歯肉炎指数, 動揺度, 清掃度を1年間にわたって観察した。その結果, (1) 対象者全員では, 動揺度を除くすべての診査項目で, 2週後に著明な改善が認められ, 1年後もなお持続していることが示された。2) 指示した刷掃法を毎日行っているものを実施群, それ以外のものを非実施群として分析したところ, 動揺度を 除くすべての診査項目で初診時と比べ1年後では, 両群とも改善が認められた。実施群では, 2週後, 3ヵ月後の値を1年後も維持するが, 非実施群では, 2週後に比べ, 3ヵ月後, 1年後で悪化する傾向が認められた。以上より, 今回用いた, 口内法による刷掃指導は, 公衆衛生活動で効果的に応用できる可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.28.670 |