咬合調整に伴う咬合接触面積の動態に関する研究: 2. 咬合調整前後における咬合接触部の形態的解析

咬合調整前後における咬合接触領域の形態的解析を目的に, 画像解析装置 (IMAGE PC, edec社製) にパーソナルコンピューターを連結させたシステムを用い, 咬頭嵌合位で採得された咬合採得物 (バイトチェッカー, GC社製) から咬合接触面積 (OCA), 咬合接触部位, 上下顎咬合面問距離 (LG1°) を測定した。被験者は, 咬合性外傷を認めた患者のうち, 欠損歯や補綴物などがなく矯正学的問題のない永久歯列を有する11名で, 第一小臼歯から第二大臼歯を対象に測定を行い, 以下の結論を得た。咬合調整によって, 左右臼歯部のOCAの総和と各歯ごとOCAについて検討したところ, いずれもそ...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1986/06/28, Vol.28(2), pp.531-545
Hauptverfasser: 西本, 正純, 荒木, 久生, 宮田, 隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:咬合調整前後における咬合接触領域の形態的解析を目的に, 画像解析装置 (IMAGE PC, edec社製) にパーソナルコンピューターを連結させたシステムを用い, 咬頭嵌合位で採得された咬合採得物 (バイトチェッカー, GC社製) から咬合接触面積 (OCA), 咬合接触部位, 上下顎咬合面問距離 (LG1°) を測定した。被験者は, 咬合性外傷を認めた患者のうち, 欠損歯や補綴物などがなく矯正学的問題のない永久歯列を有する11名で, 第一小臼歯から第二大臼歯を対象に測定を行い, 以下の結論を得た。咬合調整によって, 左右臼歯部のOCAの総和と各歯ごとOCAについて検討したところ, いずれもその左右差に均等化の傾向が認められ, 特に各歯ごとでは第一大臼歯部に統計学的に有意な均等化傾向が認められた。一方, LG1° についても臼歯部の総和で均等化の傾向が認められたものの, 各歯ごとでは, 統計学的に有意な均等化の傾向は認められなかった。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.28.531