67.咬合性要因の関与が推測される若年者にみられた高度歯周炎の2例
若年者に生ずる高度歯周疾患については, 近年多方面からの検索が試みられているが, その成り立ちについては勿論, 患者の実態についても, 未だ明らかにされていない点が少くない. 我々はこれまで, 若年者の歯周炎について経年的な経過観察を試み, この年代に生ずる高度歯周炎にはいくつかのpatternがあるのではないかということを示唆してきた. 今回, 間接的には咬合性要因の関与が否定しにくいと推測される高度歯周炎を, 2例体験しているので, その概要ヒついて報告する. 症例1は初診時15歳の女子で数年前より手掌足蹟に不全角化を伴なう湿疹様皮膚病変がみられている. 乳歯列期には著変はなく永久歯列期に...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1986, Vol.28 (1), p.426-427 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 若年者に生ずる高度歯周疾患については, 近年多方面からの検索が試みられているが, その成り立ちについては勿論, 患者の実態についても, 未だ明らかにされていない点が少くない. 我々はこれまで, 若年者の歯周炎について経年的な経過観察を試み, この年代に生ずる高度歯周炎にはいくつかのpatternがあるのではないかということを示唆してきた. 今回, 間接的には咬合性要因の関与が否定しにくいと推測される高度歯周炎を, 2例体験しているので, その概要ヒついて報告する. 症例1は初診時15歳の女子で数年前より手掌足蹟に不全角化を伴なう湿疹様皮膚病変がみられている. 乳歯列期には著変はなく永久歯列期に入り, 歯肉の発赤腫脹や歯の動揺が生じ, 骨喪失がみられたという. 歯肉の発赤腫脹は全顎的に高度であり, ポケット深度も6~8mmを示す部位が多い. 咬合関係は不良で中心域が不安定であり, 前歯部は交叉咬合で臼歯部では平衡側干渉を示す歯群が多い. |
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ISSN: | 0385-0110 |