37.Bacteroides gingivaris特異抗原に対する歯周疾患患者血清抗体価とその病態との関係
Bacteroides gingivalisが, 成人型歯周疾患(APD)の成立に関与していることが論議されている. その根拠の一つとして, APD患者では健常者に比較して本菌に対する血清抗体価が高い傾向にあると言われている. そこで我々は, 精製したB.gingivalis特異的モノクローナル抗体でアフィニティー用ゲルを作製し特異抗原を精製した. そして, それを用いて, 本学附属病院に来院したAPD患者33名と健常者13名についてRussellのPeriodontal Indexをもとに分類し, ELISA法により血清抗体価の測定を行なった. また, 本菌に対する抗体価の上昇, 患者の歯肉...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1986, Vol.28 (1), p.403-404 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Bacteroides gingivalisが, 成人型歯周疾患(APD)の成立に関与していることが論議されている. その根拠の一つとして, APD患者では健常者に比較して本菌に対する血清抗体価が高い傾向にあると言われている. そこで我々は, 精製したB.gingivalis特異的モノクローナル抗体でアフィニティー用ゲルを作製し特異抗原を精製した. そして, それを用いて, 本学附属病院に来院したAPD患者33名と健常者13名についてRussellのPeriodontal Indexをもとに分類し, ELISA法により血清抗体価の測定を行なった. また, 本菌に対する抗体価の上昇, 患者の歯肉縁下から本菌が高頻度に分離されるということから局所における免疫複合体の形成を予想し, その病因論における意義を明確にするために, 今回精製した抗原とモノクローナル抗体とで免疫複合体を作製して, 予備的にいくつかの生物学的活性について調べた. |
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ISSN: | 0385-0110 |