36.セラミックインプラントに対する歯垢細菌の付着に関する基礎的,臨床的研究
近年, 代用歯牙としてインブラントが応用されており, なかでもセラミックインプラントはその生体親和性の点から推奨されている. ゆえにセラミックインブラントはたとえ骨内(組織内)から口腔(外界)という異なった環境下に設置されても, 天然歯に近いヘミデスモゾーム様の上皮付着を獲得し, 外来刺激から守られていると考えられている. 一方, 界面力学的にみれば口腔組織細胞に付着性が強いと口腔常在菌細胞にも付着性が強いと考えるのが妥当であろう. ただこの界面現象とプラーク形成については未だにはっきりとは解明されていない. そこで今回我々は, アルミナスセラミックの界面現象とプラーク形成の関係を検討する目的...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1986, Vol.28 (1), p.402-403 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 近年, 代用歯牙としてインブラントが応用されており, なかでもセラミックインプラントはその生体親和性の点から推奨されている. ゆえにセラミックインブラントはたとえ骨内(組織内)から口腔(外界)という異なった環境下に設置されても, 天然歯に近いヘミデスモゾーム様の上皮付着を獲得し, 外来刺激から守られていると考えられている. 一方, 界面力学的にみれば口腔組織細胞に付着性が強いと口腔常在菌細胞にも付着性が強いと考えるのが妥当であろう. ただこの界面現象とプラーク形成については未だにはっきりとは解明されていない. そこで今回我々は, アルミナスセラミックの界面現象とプラーク形成の関係を検討する目的でin vitro, in vivoにて実験をおこなった. 実験材料と方法:アルミナスセラミックはK社製単結晶及び多結晶セラミックをもちいた. また対照としてテフロン樹脂, ガラス, 金属, エナメル質をもちいた. 接触角はエルマ社製接触角測定器をもちいて計測した. 人工プラーク形成能はSt.mutansを5%ショ糖添加brain heart infusion培地内に各試料片を挿入培養して検討した. そして付着テスト, 脱離テスト等がおこなわれた. 臨床実験として, 1年以上経た20本のインプラント歯より, 歯肉溝の深さ, 歯垢指数, 歯肉出血指数, 歯肉溝液が観察された. |
---|---|
ISSN: | 0385-0110 |